自然の“味力(みりょく)”~なめこ と しいたけ~

BBCおいしがうれしが

2012年11月14日 12:41


11月9日の放送は、
今の季節にピッタリの山の幸・しいたけなめこをご紹介しました。

見てください!この傘の大きなキノコたち
特になめこ(左)なんか、
そこいらのスーパーではお目にかかれないビッグサイズ!
普通イメージする市販のなめこって、
味噌汁に入っている、小指くらいの大きさですもんね。

(周囲に見せても最初なめこと気付かれませんでした)

では、なぜこんなに大きさが違うのか
生産者の川村長太郎さんによると、
それは栽培方法が違うから!

スーパーで売られている小さいサイズのキノコは、
主に瓶などに菌を入れて繁殖させる「菌床栽培」という方法ですが、
川村さんのキノコは、
ナラやホオの丸太木に菌を植えて育てる
原木栽培」で作られているんです。

原木栽培の方が、傘も大きく、味もキノコ本来の味が出るそうで、
原木栽培は、川村さんのこだわりだといいます。


春に植菌し、1年以上ゆっくりと自然の中で寝かせ、
翌年の夏過ぎにようやく芽を出すというサイクルで栽培するので、
今年収穫する分は、実は昨年準備したもの。

どんなキノコに育ってくれるのか、1年間楽しみなんだそうです

キノコ類は日光を嫌うので、栽培はもっぱら木々に覆われた林の中
なので、猿や鹿といった野生の動物がちょくちょく出現しては、
栽培したキノコを食べてしまいます。
ただ、さすがの動物たちも、なめこだけには手をつけないんだとか。
あのヌメリが嫌なのかなぁ~

ちなみにこの辺りではも出るそうで、
大事な木々の皮をはいでしまうといいます。
なので、あちこちの木に、こうやってテープを巻いて
くまはぎ”を防止するそうです。


なめこは屋外で一貫して栽培しますが、しいたけはちょっと違います。
しいたけは、収穫時期に水分を含むと、
10日くらいで一気に生育してしまうので、
屋外で雨に当たると、全て一斉に生育してしまいます。
なので、収穫のサイクルに合わせて、必要な分を水槽に浸け、

あとは小屋で発育を管理しているそうです。

(小屋の中なので、獣害にも遭いにくい)


それにしても、大きい!
しいたけは塩で焼くに限ると、
川村さんが撮影の合間に振舞って下さいました。

道の駅の朝市でも時折こうやってお客さんに振舞っているそうで、
しいたけ嫌いな子どもが「美味しい!」と、
その場でしいたけをママにおねだりしていたそうです。
うん!その気持ち、分かるなぁ~

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