世界のオクラの食べ方

BBCおいしがうれしが

2012年08月17日 19:00

 オクラと言えば…日本では、生あるいはさっと茹でて小口切りにし、醤油、鰹節、味噌などをつけて食べることが多いですよね。

その他にも、煮物、天ぷら、炒めもの、酢のもの、和えもの、スープ、すりおろすことによってとろろの代用にするなどの利用法があります。

なっ! なんと!! オクラは加工食品として、ソースやケチャップの原材料としても用いられます

種子は煎じてコーヒーの代用品として飲まれた歴史があるんです!! 


その他にも、インドグジャラート州では、輪切りにしたオクラをひよこ豆の粉(ベサン )と炒めたビンディ・ヌ・シャーク


という料理があり、南インドには、炒めたオクラをヨーグルトで和え、油で炒めた香辛料で香りをつけたヴェンダッカイ・タイール・パチャディ という料理があります。



 パキスタンから中東、北アフリカ、西アフリカ、西インド諸島では、


輪切りにしてトマトや肉と煮込み、ご飯にかけて食べることが多いのです。


 キューバでは、煮込み料理にする他、ピラフのように米と炊き込みます


 ブラジルのバイーア州には、オクラ、タマネギ、干しえび、ラッカセイまたはカシューナッツを煮込んで作る「カルル・ド・パラ」というソースがあります。


 アメリカ合衆国では、南部の料理によく用いられますが、


        ・北部ではオクラ特有の粘り気が嫌われることが多く、21世紀現在でもあまり栽培されていません。


        ・南部ではスープの具にしたり、輪切りにしてコーンミール(トウモロコシの粉)をまぶして揚げたり、ピクルスにする他、オクラをベーコンと米と一緒に炊き込んだ、リンピン・スーザン というピラフのような料理もあります。


 ルイジアナ州のクレオール/ケイジャン料理では、ガンボ と呼ばれる煮込み料理にとろみをつけるのに、オクラが使われることが多いのです。


オクラを入れたスープもしばしばガンボ・スープと呼ばれるが、これはフランス語の「ゴンボ」が英語に導入されガンボとなったものです。


 
 ちなみにオクラのことを、キューバでは「キンボンボ」、プエルトリコでは「キンガンボ」と呼びます。


ベトナムでは、大振りのオクラをスライスしたものを、ヤギ肉の焼き肉と一緒に焼いて食べます


西アフリカでは、細かく刻んだオクラをヤシ油で煮込んだソースを、米やフフなどの主食につけて食べます。


食べ方だけでこんなに魅力があるオクラ・・・  これで今日からオクラの魅力に虜になってしまいますね~


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