2012年12月28日
白菜の大きさは愛情に比例する~白菜~
12月21日の放送でご紹介した食材は白菜でした。

ふだん我が家の食卓にも並ぶこの真ん中が黄色い白菜。
正確には「黄芯白菜」というそうです。

私もそうですけど、
皆さんこれを単に「白菜」と呼んでいると思いますが、
さすが生産者の黒川實さんは
ちゃんと「黄芯白菜」と区別して呼んでいらっしゃいます。
※大きく分けて、黄芯白菜と、漬物などによく用いられる白芯白菜がある。

今の季節、鍋物をはじめ、様々な料理で活用される白菜。
黒川さんに美味しい白菜の見分け方
を伺ってみました。
「固くて締まったものがいい!」
実際、半分に切ってもらってみたのが上の写真。
葉っぱが隙間なくぎっしり詰まって、今にもはちきれんばかり
「シャキシャキ感が出て美味しいんや!」
ただ、そのまま育てたのでは、
葉は外へ広がろうとするので、なかなかうまく締まりません

中には上部を紐でくくって締める農家もいらっしゃるそうですが、
黒川さんは、葉が内側に締まるように
毎日一株一株両手で包み押さえて廻るそうです
白菜だって生き物ですから、
紐で縛られるよりかは、
人の手に触れて育つ方が愛情
を感じるのか
この白菜もよく締まってると黒川さんは言います。
これまでのインタビューで
事あるごとに話題に挙がるのが虫
「農薬が撒けないので防虫対策には苦労する」と、
しばしば悪者扱いされがちな虫ですが
しかし黒川さんから意外なお言葉が!
「でも虫は賢いんや!」
ん
どういうこと
確かに虫は白菜の葉を食べるけど、必ず葉は外側から食べていく。
でも内側の芯の部分には、まず手をつけない。
それは、芯には来年の芽
になる種の部分があるからで、
虫もちゃんとそれを理解して、そこを残して食べている。
だから虫は賢いんやと。

よく見ると、葉が食われて部分は確かに外側で、内側は無事。
収穫も、食われていない内側を刈り取るので問題はないのです。
「そもそも虫も食わんような白菜は
美味しくない!」
うん、納得のご意見です
ところで、
台風の最中、田畑を見に行って事故に遭う方のニュース
を時折見かけます。
しかし、黒川さんがおっしゃるには、
「自分が手塩にかけた大切な作物が
気になって気になって居たたまれなくて、
それで周囲の反対を押し切って行っちゃうんや」
自分で育てた作物への愛情が大きい人
ほど
そういう気持ちになりやすく、
黒川さんご自身もその気持ちはよく分かるそうです。

この話を伺い、私は目からウロコが落ちました

事故自体は痛ましいものですが、
農家の皆さんが作物に懸ける愛情の大きさに胸を打たれました
(※とはいえ農家の皆さん、くれぐれも無理はされないように…
)
旬の時季に旬の食材を提供するのが農家の務め
と、おっしゃる黒川さん。
そのための労苦をいとわない姿は、
このコーナーの最終回に相応しい“農家の鑑”のような方でした
以上で、この「生産者の声」ブログも終了です
貴重なお話をしてくださった生産者の皆さん、
そしてこの取材ブログをこれまでお読みいただいた皆さん、
ありがとうございました!
ふだん我が家の食卓にも並ぶこの真ん中が黄色い白菜。
正確には「黄芯白菜」というそうです。
私もそうですけど、
皆さんこれを単に「白菜」と呼んでいると思いますが、
さすが生産者の黒川實さんは
ちゃんと「黄芯白菜」と区別して呼んでいらっしゃいます。
※大きく分けて、黄芯白菜と、漬物などによく用いられる白芯白菜がある。

今の季節、鍋物をはじめ、様々な料理で活用される白菜。
黒川さんに美味しい白菜の見分け方

「固くて締まったものがいい!」
実際、半分に切ってもらってみたのが上の写真。
葉っぱが隙間なくぎっしり詰まって、今にもはちきれんばかり

「シャキシャキ感が出て美味しいんや!」
ただ、そのまま育てたのでは、
葉は外へ広がろうとするので、なかなかうまく締まりません


中には上部を紐でくくって締める農家もいらっしゃるそうですが、
黒川さんは、葉が内側に締まるように
毎日一株一株両手で包み押さえて廻るそうです

白菜だって生き物ですから、
紐で縛られるよりかは、
人の手に触れて育つ方が愛情

この白菜もよく締まってると黒川さんは言います。
これまでのインタビューで
事あるごとに話題に挙がるのが虫

「農薬が撒けないので防虫対策には苦労する」と、
しばしば悪者扱いされがちな虫ですが
しかし黒川さんから意外なお言葉が!
「でも虫は賢いんや!」
ん


確かに虫は白菜の葉を食べるけど、必ず葉は外側から食べていく。
でも内側の芯の部分には、まず手をつけない。
それは、芯には来年の芽

虫もちゃんとそれを理解して、そこを残して食べている。
だから虫は賢いんやと。
よく見ると、葉が食われて部分は確かに外側で、内側は無事。
収穫も、食われていない内側を刈り取るので問題はないのです。
「そもそも虫も食わんような白菜は
美味しくない!」
うん、納得のご意見です

ところで、
台風の最中、田畑を見に行って事故に遭う方のニュース

しかし、黒川さんがおっしゃるには、
「自分が手塩にかけた大切な作物が
気になって気になって居たたまれなくて、
それで周囲の反対を押し切って行っちゃうんや」
自分で育てた作物への愛情が大きい人

そういう気持ちになりやすく、
黒川さんご自身もその気持ちはよく分かるそうです。
この話を伺い、私は目からウロコが落ちました


事故自体は痛ましいものですが、
農家の皆さんが作物に懸ける愛情の大きさに胸を打たれました

(※とはいえ農家の皆さん、くれぐれも無理はされないように…

旬の時季に旬の食材を提供するのが農家の務め

と、おっしゃる黒川さん。
そのための労苦をいとわない姿は、
このコーナーの最終回に相応しい“農家の鑑”のような方でした

以上で、この「生産者の声」ブログも終了です

貴重なお話をしてくださった生産者の皆さん、
そしてこの取材ブログをこれまでお読みいただいた皆さん、
ありがとうございました!

丹波には負けないぞ!~湖北の黒豆~
農業はリサイクル ~カブラ~
(辛み⇔甘み)=旨み ~伊吹大根~
時をかける伝統野菜~北之庄菜~
母の恵み~大中のニンジン~
自然の“味力(みりょく)”~なめこ と しいたけ~
農業はリサイクル ~カブラ~
(辛み⇔甘み)=旨み ~伊吹大根~
時をかける伝統野菜~北之庄菜~
母の恵み~大中のニンジン~
自然の“味力(みりょく)”~なめこ と しいたけ~
Posted by BBCおいしがうれしが at 14:44│Comments(0)
│◎生産者の声◎